
良かった! とか 最悪! とか。ベスト何位! とかじゃ語れない。
特別賞で殿堂入り!
ある家族の話と観念世界の映像が交互にグワーと来て、意味は分かんない。
説明できない。
いや、そもそも意味なんて要るのか?
説明できる事が大切なのか?
キリスト教ということになってるけど、神との対話がベース。
キリスト教徒じゃないから分からない、なんてナンセンスだと思う。
根本にあるのは、生命への疑問や意味。命って?生きるって?って事。
宗教関係なしに抱く疑問であり普遍的なもの。
ある一家がクローズアップされ、たくさんの出来事が起こる。
良い事も悪い事も。
それに意味があるのか、どうしてなのか、最後まで分からない。
でも、生きるってそうじゃない。
皆、意味もなく生き死ぬじゃない。
彼らは映画では、主人公だけれども、ただの命の繋がりの一部分を切り取っただけ。
映画の家族の長男ジャック(ショーン・ペン)は、幼少期どの風景をとってもいつも不機嫌でしかめ面。
高圧的で子供たちに厳しくあたる父親(ブラッド・ピット)に対し、憎しみと愛とぐちゃくちゃの感情を抱きつつ大人になる。
だからといって、敬虔なキリスト教徒の母のように愛をもって生きれない。
本当は父親の期待通りになりたいけれど、なれないジレンマ。
だからといって、母親のように愛には生きれない。
何者にもなれない自分。嫌悪しつつ、父親のように高圧的になっていく自分。
若くして死んでしまった弟に対して辛く当たってしまった罪悪感。
それから彼のように自由に愛らしく在りたかったという羨望。
辛いほどにジャックの表情は、彼の苦悩を訴えてきて心苦しかった。
だけれど、父親も母親も弟も確かにジャックを愛してた。
父親は、子供たちに強く育って欲しかっただけ。
愛をもった厳しさだと思っていたし、それが子供にとって正しい教育だと思っていた。
色んな思いが交錯し、子はやがて大人に成長し、また同じ連鎖を引き起こす。
家族の中でも、永続的に繋がりあい縛りあって、同じことが巡り返されていく。
たまに、思い出す確かな家族の繋がりが、涙を誘った。
いくら反発しようと嫌悪しようと家族なんだ、と。
妊娠した瞬間。子育てする瞬間。子どもと過ごす瞬間。
いろんな瞬間で、確かな愛が存在した。
観念的な映像がマクロだとしたら、家族はミクロの話。
両者は関係がないようにみえるが、結局は同じ存在だと思う。
命の中に家族があり個人がある。個人の中に命があり世界が凝縮されてる。
あらゆるものは繋がり、繋がってるがゆえに縛られ、永続的に巡り巡る。
あらゆるものが親に影響され縛られる。
ネコからイヌは生まれないし、猿から一気に人間になったりしない。
DNAが繋がりを証明し続ける。
ただ、人間は感情を持ち考えるから、かなり厄介。
感情も思考も生き方さえも影響され縛られる。
どう生きるか迷い、自分らしい生き方を模索する。
親に影響されてることに気付き、苦しむ。
全ては永続的に繰り返されてきて、命は意味もなく生きては死ぬ。
わたしだけの命に永遠はないけれど、命を巡る繋がりは、これからも永遠に続いていく。
無限に続く永遠。でも、いつ終わってしまってもおかしくない永遠。
私たちが生きてるのは永遠の中の一瞬で、一瞬の中の永遠なんだろう。
じゃ、その儚い一瞬を精一杯生きていたいと思った。
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